第1理科室
①観察にスケッチは必要ない
②6年「地球に生きる」をエコカーで学ぶ
三澤 尚久(小林聖心女子学院小学校)
■発表①
理科の観察では、観察結果を手書きで絵に描かせることが多かったと思います。今回、理科として大切なことを押さえながら、手書きで絵を描かせず、ICT機器のみで観察をしてみましたので報告します。
■発表②
6年理科最終単元「地球に生きる」に知識構成型ジグソー法を導入し、エコカーに特化して学習したことの実践報告です。その後、トヨタ自動車 木田浩司様(1日目講演者)に、燃料電池自動車の講演をしていただきました。
単元のおわりかた、どうしていますか?
佐川 勝史 (カリタス小学校)
同僚と話していて「単元のおわりかたって、どうしていますか?」と話題になりました。私はなんとなく自然消滅的に次の単元に移ってしまうことが多く、子ども達の達成感を考えると、もう少し工夫の余地があるのではないかと考えました。そこで、これまでにしてきた実践からいくつか紹介し、みなさんのご実践についてうかがえたらと思っています。
タブレット用顕微鏡レンズの検討
石川 新 (関東学院六浦小学校)
昨今、生き物の観察の際にスケッチだけでなく、子ども一人一人がタブレットで写真を撮って記録を作るようになりました。本校では、微生物や花粉などの小さなものは、理科室の顕微鏡で観察しています。ただ、屋外に持ち出し使用するタブレットの性質上、その場で採取し、観察する方が便利だと考えました。そこで、タブレット用の顕微鏡レンズを製作しましたので、提案させていただきます。
プログラミングロボットcodey rockyの実践
瀧場 進 (国本小学校)
プログラミング学習には画面上でのゲーム作りが最適だと思いますが、ハードウェア(ロボットのセンサーやモーター)のスペックの低さや不調をソフトウェア(プログラム)でカバーするような課題は、プログラムが身近で使われている事を実感させる活動として意味があると考え、ロボットクラブや他校で行なったロボット教室での実践例について報告させていただきます。実物も少し持参するのでご興味おありの方は触ってみてください。理科室でのスマートスピーカーAlexaの活用についてもお話ししたいです。
小学校理科 探究的な学びのつくり方
吉金 佳能 (宝仙学園小学校)
小学校理科における「探究的な学び」について、授業デザインという視点で提案します。ベースとなる考え方と具体的な実践事例。キーワードは「創造」です。アイデアや製品を創り出すといったアウトプットを軸に授業をデザインをすることにより、子どもが自己選択・自己決定する、学習者中心の学びの実現を目指します。
教科で学習したことの活用をマイクラで! ~知識×課題×解決×想像×協働~
田中 翔 (青山学院初等部)
「子ども達は、なぜ学校で学ぶのか?」そんな哲学的な問いからこの実践は始まりました。
学校の中には様々な要素があります。「遊び」「教科の学習」「他者との関わり」「自分達で自分達の生活を作る」などなど。この実践は5年生の「メダカのたんじょう」「流れる水のはたらき」でその要素を様々に絡み合わせて、より教科で学んだことを実世界に活かそうと考えることを試みました。皆様と一緒に考える時を持てれば幸いです。
安い 簡単 楽しいものづくり
天井 比呂 (雲雀丘学園小学校)
これまで発表したものづくりの中から、よく使うものや新しいものなどを紹介し、参加者の皆さんと楽しみたいと思います。
ちょっとした体験、子どもが調べたことを授業にとり入れる試み
松澤一仁 (聖心女子学院初等科)
長かったコロナが一段落しました。3年ぶりですが、今まで児童が体験、観察して興味を持ち、おもしろかった私の授業実践を発表します。子どもが調べたことも、この発表の中では活かしたいと思います。諸先生からのご意見をいただき、9月からのおもしろい授業につなげていただくきっかけになれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
第2理科室
流れる水のはたらきにおける探究的な学習場面づくり
林田 真治 (成蹊小学校)
昨年度5年生の「流れる水のはたらきと土地の変化」において、探究的な場面を設定した授業を行いました。始めに子どもが撮影した川の写真から課題を設定し、基礎知識の学習後、課題の解決方法を考えさせました。子どもが設定した課題、授業の流れ、子どもの実験や結論などを発表します。
時間を意識したプチプレゼン活動~3年生~
巽 匡佑 (雲雀丘学園小学校)
理科は3年生から始まり、多くの児童が楽しみにしている教科であろう。だからこそ初めのうちから課題に対する答えを自ら持ち、観察・実験から得た結果を発表する活動を大切にしたいと考えた。そこで振り返り自己評価を取り入れた発表活動を取り入れた。3年生の児童でも無理なくできるように工夫し、計3回の学習活動を行った。3年生の児童が1年間で身につけられたであろうことを活動の記録とともに発表させていただきます。
簡単カリンバ開発
西川 浩輔 (国立音楽大学附属小学校)
理科クラブでは、毎年簡単な楽器を作ることにしています。昨年はコロナ禍ということもあり、口を使わないカリンバというアフリカの民族楽器を作りました。音が振動であることがわかりやすく、音階も比較的簡単に作れる楽器です。事前準備は若干大変ですが、子どもがつまづくポイントもクリアできたと思っています。実際に先生方にも作っていただき、ご講評いただけましたら幸いです。
1年生から個人持ちiPadを使っている学年の理科授業アンケート結果
長田 朋之 (光塩女子学院初等科)
光塩女子学院初等科では、1年生入学時から学校および家庭での学習に個人持ちのiPadを使用しています。入学時からiPadを所持している3年生の児童が理科の授業を1年間受けたあと、授業アンケートを実施しました。入学時からiPadを所持している児童(学年)と、4年生からiPadを所持している児童(学年)のアンケートの結果から考察したことを発表します。
理科授業における実験事故・フィールド ワーク中の怪我の実態と予防策について
松本芳將 (聖ドミニコ学園小学校)
理科の実験事故、フィールドワーク(野外活動)における怪我、それらをテーマに、論文・書籍に書かれていることをまとめ、子どもたちはどのようなタイミングで怪我をしてしまうのか、日ごろの備えをどうすれば良いか、事故が起こってしまった場合にどのようなことが起こるのか(裁判事例など)について発表させていただきます。前半は発表を、後半は参加者同士で実験事故の体験の共有と分かち合いをさせていただく予定です。
STEAM教育の実践
髙﨑 裕太 (追手門学院小学校)
本校では、昨年度より国際教育センターを設立し、これまでの国際親善交流とは違った国際的な人材育成に力を入れ始めた。その中の一つが国内STEAM教育研修旅行の実施である。東京方面に児童を引率し、その事前・事後指導の実践を報告を中心に、国際教育センターとして取り組んだ宇宙教育関連についてもお話させていただきます。
子どもたちが科学者になれる
重久 靖恵 (捜真小学校)
「誰もが科学者になれる」チャールズ・ピアスの著書を参考に、今まであまり意識してこなかった「探究力」を育むためには、どのような授業の展開が良いのかいろいろと実践し、子ども達が楽しみながら取り組めるスタイルを様子を見ながら検討しました。そして、そのような授業のスタイルの中では最近言われている「主体的・対話的で深い学び」の取り組みへも繋がるものがあるように感じたので、今回、他校の先生方にもお聞きしたいと思います。
やっぱり重要なのは理科教育~探究学習を5年やってみた~
衛藤 巧 (仁川学院小学校)
探究学習の実践研究を始めて5年経過しました。これまで探究学習を思考力・判断力・表現力の到達度をはかる場と位置づけ、「個人の成長」をテーマに教科横断的に設定する到達目標(エレメント)や課題をジブンゴト化する重要性と方法、具体的な実践について紹介してきました。今回はこれまでの実践を基に、単元を、探究学習を軸に再構成して実践した内容にふれながら、「やっぱり重要なのは理科教育」というタイトルで発表します。
6年に組
サケ(シロザケ Oncorhynchus keta)の 教材化
宮田 新作 (早稲田実業学校初等部)
魚の解剖してますか?生き物の外部形態をじっくり観察する機会はありますか?(ヒト以外の)動物の体のつくりとはたらき、いのちのつながり、繁殖戦略…一匹の魚がみな教えてくれます。
縄文時代から食材だったサケ(歴史)、ふ化放流事業や海面養殖(水産業)など、一つの魚から学びが深まり、世界が広がります。これまでの実践報告を兼ね、サケという魚の教材としての魅力をご紹介したいと思います。
学内の樹木を題材にした「4年生 季節と生き物の様子」
齋藤 紘也 (鎌倉女子大学初等部)
本校の敷地内には「学園の杜(もり)」と呼ばれる庭園も含めて様々な樹木があり、花、果実、紅葉などが、四季折々の風景を作り出しています。これらの木々を活かして、4年生では毎年、4月に自分が1年間に観察を続ける「わたしの木」を決めて、約一か月に一度、継続した観察を行いながら季節による植物の変化を学んでいます。校内の木々に目を向け、親しみながら学習してきたこれまでの実践を紹介します。
ミニミニ自由研究の取り組み
孕石 泰孝 (関西大学初等部)
自由研究は,その意義が広く認められているにも関わらず,児童にも保護者にも評判が良くない。しかし本来,自分が興味のあることに取り組む自由研究は,「楽しいもの」であるはず。そこで,本来の自由研究の楽しさを感じてほしいと始めたのが簡易版「自由研究」=「ミニミニ自由研究である。実際の児童の作品(まとめ)を見てもらいながら,参会者の先生方にも「自由研究の面白さ」を再認識してほしいと思っている。
知識を転移した仮説を立てて行う問題解決
大久保 遥峰 (成蹊小学校)
子どもたちが「比較」「関係付け」といった知識を転移する「すべ」を使いながら自己や他者を納得させられる仮説を立ててられる導入を設定し問題解決を行うことで深い学びにつなげることができると考え実践を行った。本提案は「6年 植物のつくりと養分」の単元で複数の仮説が立つようにジャガイモを導入に使い「ジャガイモに含まれるでんぷんはどこかやってきたのだろう。」という問題を立てそれを解決していった実践である。
学びのエネルギーが湧き出る理科の授業づくり
川崎 公美子 (同志社小学校)
2021年からSDGs学習とSTEAM教育を融合させた実践に取り組んできた結果、今年度は、その次の段階の実践に踏み出している。子ども達一人ひとりが、心から学びたいと思える授業とはどういうものか。具体的な授業実践やものづくりを紹介しながら、みなさんからご意見を伺いたいと思います。
フィールドワークは宝の山-フィールドワークをコーディネートする-
萩野 友紀 (東星学園小学校)
自分の趣味もあり、様々なフィールドワークを行ってきました。児童は、一度興味関心を持てば、そのことに関することを本・図鑑などで深く調べたり、博物館、科学館へ足を運んだり、フィールドで石を拾って標本を創ったり、野鳥を観察したりします。その原動力となる、興味関心をいかに引き出すかが教員の役目です。フィールドワークを通して興味関心をいかに引き出すかを事例を交えて紹介します。
小学校理科での考え方・思考の可視化
梅下 博道 (ノートルダム学院小学校)
理科の学習においては、「見方・考え方」を働かせながら、知識及び技能を習得したり、思考・判断・表現したりしていくものであると同時に、学習を通じて、「理科の見方・考え方」を豊かで確かなものにしていくことが求められています。自分の授業での理科の考え方、そして子どもたちの思考の可視化の実践について紹介いたします。
力とそのはたらき(てこ)
高橋 慎司 (湘南学園小学校)
6年「力とそのはたらき」の導入に関わる学習を仮設実験授業の授業書から一部を紹介いたします。
仮説実験授業の学習は、子どもたちに考え、討論させながら、互いの意見を尊重し合い、多数意見が正しいとは限らないところに考える楽しさを得てもらいたいと思います。
とかく、ICT主体、調べることが求められる時代ですが、基本的な考え方の上にそれぞれの課題があることに気がついてもらう学習です。
是非、先生方にも考えながら参加していただける時を過ごしたいと思います。
発表に関わる資料です。隣の「2023年度発表資料」ボタンよりご確認いただけます。なお、こちらは、第67回大会時にパスワードをお知らせします。パスワードの再発行は行っていませんので、必ず控えておくようにお願い致します。
理研ニュース第99号は、こちらより確認やダウンロードしていただけます。
第67回大会のプログラムは、こちらより確認いただけます。
本年度は、24の提案発表があります。
今年度のリアクションペーパーも、Googleフォームを使って行います。
以下のリンクより、各発表者に対してのフィードバックをお願いいたします。皆様からのフィードバックが、発表された方への何よりの感謝の気持ちとなります。一言でも構いません。積極的なご協力をよろしくお願いいたします。
https://forms.gle/vvJB9G6uvA2ENrCe6
*こちらのリアクションペーパーについては、関西地区の運営委員が責任を持って、発表者へ届けます。
今年度は4年ぶりの対面形式での研修会開催となりました。いかがだったでしょうか。
参加者の皆様からのフィードバックをもとに、運営と内容を改善してまいりたいと考えております。以下の参加者アンケートへのご協力をお願いいたします。
令和5年度 全国委員長 清水 貴史 (鎌倉女子大学初等部)
mail e-simizu@kamakura-u.ac.jp
関西地区代表 梅下 博道 (ノートルダム学院小学校)
mail umeshita@notredame-e.ed.jp