6年植物の成長の発展的学習 大久保 遥峰(成蹊小学校)
今回行った実践は光合成によってでんぷんではなくショ糖を作り出す葉があることを問題解決に取り入れたものである。ショ糖試験紙を使ってショ糖を検出した。「植物の養分と水の通り道」の単元の発展的な内容としての扱いになる。授業実践の内容からショ糖試験紙の入手方法までをまとめた報告を行った。
実験用植物の長期保存について 砂川 俊輔(日本女子大学附属豊明小学校)
例年季節の進みが早くなり、単元計画と自然の状態が合わなくなくなることが多くなってきた。また、雨天により、植物試料の調達が困難であり、植物を扱う単元は難しい。そこで、いろいろな植物(特に花)の形を崩さないように紙コップ(底に水で湿らせた脱脂綿)に入れ、冷蔵庫(野菜室)で長期保存する方法を試した。ツツジは約3ヶ月保存することができたので、その実践(経過)を報告した。
「mBot」を利用したプログラミングの授業 石田 勇人(東京女学館小学校)
6年生「電気と私たちの生活」の単元には、プログラミングを学ぶ内容があります。
そのプログラミングを学ぶ際に、昨年度、本校では「mBot」というロボットを利用しました。また、そこでは教師主体ではなく、ロイロノートの生徒間通信を利用して児童主体の授業になるよう心がけました。その時の様子をお伝えしました。
2020年度オンライン理科授業の実施記録 長田 朋之(光塩女子学院初等科)
新型コロナウイルス感染症の影響により、2020年3月~9月まで通常登校ができなかった。本校は1年生より1人1台の個人持ちiPadを導入していることもあり、児童の学びの機会を保障するためにICTを活用して、全学年・全教科が教員在宅勤務期間中も授業を継続した。ここでは、それらの実践の中から、6年生の理科のオンライン授業における取り組みを中心にまとめた。
フィールドワーク体験の意義と実践報告(事故対応なども含めて) 松本 芳將(聖ドミニコ学園小学校)
自然の中で植物、昆虫、野鳥などの観察を楽しむフィールドワークですが、学校生活のなかで、なぜそのような活動を実施するのでしょうか。実施することの意義や、歴史的背景について調べました。また、実施するにあたっての注意点を過去の事故・裁判記録等からまとめました。
本校では、東京地区の私立小学校が合同で開催している自然観察会に10年近く参加しています。その様子とあわせて、調べてわかったことを報告させていただきました。
1からスタートしたリモート授業とICTの活用 佐川 勝史(カリタス小学校)
本校では19年度までICTを活用した授業はほとんど行われていませんでしたが、コロナ禍の休校期間で急激に進みました。ロイロとZoomを活用した双方向型のリモート授業の様子を中心に活動の様子を紹介しました。通常登校に戻ってからも活用は継続しました。6年「電気の利用」でMESHを用いたプログラミング学習に取り組み、エコで楽しいクリスマスツリーを作った様子も紹介しました。また21年度に6年生と行った日食・月食についての学習でロイロを用いた調べ学習の様子や子どもたちが作成した動画も紹介しました。
知識構成型ジグソー法による科学的概念への転換を目指した授業 4年「電流のはたらき」
三澤 尚久(小林聖心女子学院小学校)
子供たちは電流について何も知らない無知な存在ではなく、既に子供たちなりの経験を通して素朴概念を有していることが明らかにされている。素朴概念を科学的な概念に転換するのが理科の授業の役割である。今回は、子供たち自身が役割分担をし、試行錯誤・対話しながら自らの知識を「再構成」していくことが可能な学習法として知識構成型ジグソー法を導入し、4年「電流のはたらき」の単元デザインを試み、その成果と課題を報告した。
SONY製KOOVを利用した教材開発 萩野 友紀(東星学園小学校)
今回、SONY製のプログラミングキットKOOVを使用する機会を得ました。
児童にプログラミングの楽しさを伝えるためにも、自分で理科教材を開発し、プログラムでこのようなことができるという例を示したいと思い、取り組んでみました。
3年生太陽高度のシミュレーションをする「ひまわりロボット」、4年生「腕の筋肉シミュレータ」、5年生「振り子測定装置」、6年生「月の満ち欠けシミュレータ」などを作成したので、紹介しました。
歌えないから、歌声奏でたい~バードコール~ 渡辺 真吾(甲南小学校)
コロナ禍の中、子どもたちは自由に大きな声をあげることや、大好きな歌を歌うことさえ制限されるようになりました。それでも、自然と口ずさんでしまう歌やメロディ。そこで、定番ではありますが、細い材木とネジで簡単にできる「バードコール」を紹介させていただきました。低学年でも簡単に制作できて、自由に鳥の鳴き声を演出できるバードコールで楽しく遊べます。今回の研修会では、先生方にバードコールを作っていただく機会はありませんでしたが、各校の子どもたちが少しでも楽しく学校で過ごせるアイテムのひとつになればと願っています。
授業の高効率化と原点回帰 中村 健人(追手門学院小学校)
昨今、ICTを取り入れた授業を行うことは、もはや当たり前となってきている。子どもたちも最近では筆記用具のようにタブレット端末を扱えるようになってきた。授業が便利で効率的になってきているからこそ、もう一度アナログの見直しも必要ではないかと思いこの発表に至った。授業で効率化できるところと、大切にしたいところを紹介した。
アプリを使っての大地の学習 池川 直彦(雲雀丘学園小学校)
4年生単元「流れる水のはたらき」では,地形を映像や画像を用いて学習してきました。地形や川のようすをフィールドワークをして学習することができればよいのですが、時間やコロナ禍の関係でこれまで出かけることができませんでした。そこで、実際にその場所へ出かけた気分を味わえるよう、Google Earthアプリを用いて単元を学習する実践しました。今回は、その報告をしました。
「いそ水」オープンしました。 磯畑 芳樹(桐蔭学園小学校)
ネットが発達し、良い図鑑が多く刊行されている現在では、めずらしい生物やその生態の情報を簡単に得ることが出来るようになりました。しかしその反面、知識だけで、実際にその生物を見たりさわったりしたことがない子どももたくさんいます。そこで、学校の共用スペースに、生物コーナーを設置して子どもたちが自由に観察できるようにしました。
今回は、そのなかで子どもたちが興味を持った生物やその管理方法について紹介しました。
STEAM×SDGs~研究機関と連携して行う授業~ 川崎 公美子(同志社小学校)
以前よりSDGsとSTEAMを理科の授業で取り入れた実践に挑戦してきたが、昨年は思うようにいかなかった授業が2つあった。そこで、それらの反省を踏まえて新たに取り組んだ、総合地球環境学研究所、京都ユネスコ協会、大阪芸術大学と連携した授業実践を報告した。新たなSDGsとSTEAMの学びにより、子ども達に当事者意識が芽生えてきたことを紹介し、様々な先生方からご意見を伺った。
紙ノートからiPadへの移行〜全部ロイロノートでやってみた功罪〜 壁谷 祐亮(白百合学園小学校)
本校では、今年度から3〜5年生でiPadの個人所持が始まったため、私が担当する授業ではノートを原則としてロイロノートで取ることにした。これによる授業の変化と功罪、紙に書くことと入力することの違い、全体共有の良し悪しなどについて、これまでの知見を共有した。参加者からも、意見や実践を伺った。
子どもたちそれぞれの成長のために 衛藤 巧(仁川学院小学校)
授業に参加している児童を見ていると、少数ではあるが能動的に参加できていない児童がいた。こういった児童に対して、これまでは学習評価基準やルーブリック等を基に声掛けを行ってきた。しかし、「理科(自分の授業)」での児童の様子を見ているだけではダメだと思い、他教科を指導する教員とも指導内容や児童の情報を共有することにした。そんな中で改めて見えてきた課題と、今年度の具体的な取り組みとその成果について報告した。
ロイロノートでペーパーレス理科 瀧場 進(国本小学校)
「提出箱」の回答を共有し、実験記録のコンテストをアンケート機能で行った。児童はお互いのよい所を取り入れて、回を追うごとに情報を発信する意欲や技能を伸ばしていった。PDFへの書き込みから動画やWebリンク、イラストを駆使した自由な表現まで飛び出し、「閉じたSNS」としてそれぞれの内容を教師も含めて楽しんだことを報告した。児童が作るデジタルテストを使った成績処理について参加者から注意点やアイデアをうかがうこともできた。
タンポポ綿毛のレジン封入標本作製方法 西川 浩輔(国立音楽大学附属小学校)
タンポポの綿毛は、自然の作り出す美しい造形である。吹くと飛ぶ儚さも魅力だが、飛ばないようにレジンで固定しても美しい標本になる。しかし、一般的な球状にする方法では、レジンを複数回注いだり、バリを研磨したりするため、時間と費用がかかり、クラブや授業では扱いにくい。そこで児童だけでも作業ができ、比較的安価に作製する方法を紹介した。
「チリメンモンスター」を使った生き物の仲間分け 伊藤 宗彦(聖ヨゼフ学園小学校)
小学生向けの理科の発展的な学習として、「チリメンモンスター」の教材を用い、教育的効果の検証を行った。「チリメンモンスター」とは、チリメンジャコに混入しているジャコ(カタクチイワシ等)以外のものを指す。児童はピンセットを用いて「チリメンモンスター」を見つけ、白い画用紙に任意の仲間分けを行う活動を行い、その効果を質問紙法により検証した実践を報告した。
天体の学習の入口(「宇宙への道」2020版) 高橋 愼司(湘南学園小学校)
現在、世界の宇宙開発競争は著しいものがあります。私が子どもの頃には、アポロ計画に心を踊らされていました。宇宙ステーションでは日本人飛行士が活躍し、小惑星、火星探査など世界規模で研究が進み、宇宙への希望や夢が膨らんでいます。小学校の学習では、3年生の「太陽の動き」をはじめとして、「月の動きや形」「星座」など子どもたちへの興味の高い学習であります。その天体、宇宙のきっかけをにつながる授業を紹介致しました。
発表に関わる資料です。隣の「2021年度発表資料」ボタンよりご確認いただけます。なお、こちらにはパスワードがかかっています。第65回大会の参加者へのみ、お知らせをしてあります。パスワードの再発行は行っていませんので、必ず控えておくようにお願い致します。
第65回大会のプログラムは、こちらより確認いただけます。
オンラインでの実施となった本年度は、19の提案発表がありました。
今年度のリアクションペーパーは、Googleフォームを使って行います。
以下のリンクより、各発表者に対してのフィードバックをお願いいたします。皆様からのフィードバックが、発表された方への何よりの感謝の気持ちとなります。一言でも構いません。積極的なご協力をよろしくお願いいたします。
*こちらのリアクションペーパーについては、東京地区の運営委員が責任を持って、発表者へ届けます。
今年度は、初めてのオンラインでの開催となりました。いかがだったでしょうか。
参加者の皆様からのフィードバックをもとに、運営と内容を改善してまいりたいと考えております。以下の参加者アンケートへのご協力をお願いいたします。
Web会議システム「Zoom」を使ったオンラインで実施します。以下ミーティング情報詳細です。取り扱いにご注意ください。
トピック: 日私小連理科部 全国大会
時間: 2021年8月19日 09:00 AM 大阪、札幌、東京
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*ビデオONでご参加ください。
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